マイノリティの生き方から見出したもの

 

好奇心の目に毎日さらされ、ストレスの多い日々

わたしが昔、まだ結婚していたとき、イランで家族で暮らしていたことがありました。

女性がひとりで出歩くのは、はしたないとか、
他人(特に男性)に笑顔で接するのは、はしたない行為だとか
(日本での、笑顔は美徳、の習慣はそんなに簡単には直せませんって💦)

はたまた一歩外に出れば、穴が開くほどジロジロ見られ、
その視線は目の前、5メートル先、通りの向こうからも。
ジャポニー!と冷やかされ、じろじろ見られ、何か有名人にでもなった気分。
でも、それも行き過ぎればストレス以外のなにものでもありません。
日本に比べて断然(;’∀’)自由が制限された中での生活は、
大好きな子どもたちがいても、それだけでは力が湧き起こらず
外に出るものおっくうになり、ふさぎ込んでいく自分がいました。

日本人女性の会S会

唯一、心が解放される人とのつながりは、同じようにその国の男性に嫁いだ日本人女性との交流でした。
日本人女性のS会は、多くのメンバーが馴染めない生活や家庭の問題や生きづらさ、そんな中での子育てなど、同じような悩みを抱えながら生きていました。

そういった人たちと悩みを共有しながらの交流は、、不自由なイラン生活に暗く沈む心を明るくしてくれました。

運命を変えた女性たちとの出会い

そして、その会で、社会で活躍し充実している日本人女性にも出会いました。
こんなに女性に不自由な異郷の土地でも、自分の人生を切り開いてきた彼女たちの生き方に、私は希望を持つこともできました。

日本人女性の会での人との出会いは、子どもたちからもらう力とは全く別の、生きる力を私に与えてくれ、そのおかげで私は何とか自分の心が壊れないですんだのだと思います。

でも今振り返ると、私に本当に生きる力を与えてくれたのは、「現地の人たちに揉まれながら、その国の社会で生きる」という体験だったのです。

イランの日本企業で働く、そして人生開眼!

日本人女性のS会に所属したことから、その国でビジネスをしている日本企業で働くご縁をいただき(ちゃんと公募で採用面接も受けましたよ笑)会社の中で、様々な国籍・人種の人たちと仕事をすることになりました。
そうして社会の一員として役割を担い働いていると、今までに感じたことのないような、生きている充実感を感じている自分に気づいたのです。

それは、わたしにとって、とても大きな生きる力になりました。

そして。。。。

自分の人生を自分で切り開く

自分の力が発揮できる状況や環境に身を置くことが

自分にとってどんなに価値があることか

大切か

知りました。

そうして、わたしは、イランというこの国で自分の人生を切り開いていくことに
心から生きる喜びを感じるようになりました。

その後わたしは、飛び込み営業をし得意のフラメンコの教室を開かせてもらったり、チャリティーバザーに自作の絵皿を売ったり、手作りジャムをS会で売ったりと楽しいことを開拓していき、心が壊れそう、とまで思っていたイラン生活は、気が付けば最高に楽しいものになっていました。(フラメンコやチャリティーバザーのお話はまたいつか^^)

 

さて、あなたは
どういう状況や環境だと、自分の力が発揮できますか?

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