心が体温を失っていくとき
華ちゃんは、とてもつらい思いをしました。
一生懸命頑張って、周りから少しづつ信頼されて、
責任がある大事な役割を任されたのに、
誤解をされて、それを正す機会もない。
そのうち、誤解をみんなが信じたのかどうかは分からないけれど
みんながそっぽを向いていきました。
全員に、誤解を解くこともできず、
本当の理由を説明するわけにもいかず、
華ちゃんは、その状態をただ受け入れることしかできませんでした。
華ちゃんにとって、その役割は、とてもやりがいが持てることだったし
リーダーとして、ひとりひとりの成長を願って
みんなでがんばるぞ!!って思って、影の苦労もいとわずに、ひたむきに取り組んでいたことだったから、
誰もが背中を向けたとき、華ちゃんの心は氷のように冷たく、
まるで体温を失っていくように、生気がなくなっていきました。
華ちゃん、ひとりぽっちになる。
驚いたことには、
それまで、華ちゃんのことを
大好きだ
あなたみたいな人に会ったことがない
あなたのもとで働けて、自分はとっても幸せです
スゴイですよね
尊敬しています
と、言っていた人たちまでもが、スーッと距離をとり
去っていくのを目の当たりにしたとき、
何が起きているのか解らずに、華ちゃんの心は凍りつき、
呼吸止が止まったようになっていきました。
そうして華ちゃんには、ひとりになりました。
とことん、とことん
ひとりになると、
「そうしてこうなっちゃったのかな?」
「なんであの人は、あんな態度をとったんだろう?」
「あれは何だったのかな?」
「なんで?」「なんで?」「なんで?」
って、そんなことばかり考えてしまいます。
そして、とってもとっても悲しくなりました。
こんなつらい状況になった、その発端になった人に
ネガティヴな感情を持ちそうになるし、
自分に背を向けた人たちの顔が次々に浮かんで
弁解の余地も、誤解を解くことも、自分の理由も
一切、言葉に出せずに、汚名だけを着てその場を去らなければならなかったことも
全部、全部、もう両手に持ちきれないほどたくさんあって、
華ちゃんは、人と関わりを持つこともしんどいな~、と
いつしか思うようになっていきました。
華ちゃんの生活から笑顔が消えていきました。
未来を見ようとするけれど、
気が付くと、あの時の辛い思いで、
頭の中をいっぱいにしている自分に気が付きます。
そして、
そこに捉われるとだんだん、メンタル落ちていく。。。
人を信頼することも怖くなって、人生をあきらめモードに。。。
華ちゃんは思いました。
こんなことってあるんだ。。。。
そんなに悪いことした覚えない。
精一杯やってきた。
みんなの個性を尊重して、みんなのために精一杯、やってきたつもりだった。
あんなに慕ってくれていた人もいたのに、、、、
こんなことってあるんだ。。。。
深呼吸して、
そうして考えているうちに、華ちゃんはこんな風に感じました。
むなしさも味わったけれど、
人生って、こういうこともあるんだね。。。
そう、なんだか冷静に思えるようになってきたのです。
そして、深呼吸、
ふう~っ
ふう~~~~~~~っ
もう一回!
ふうううううう~~~~~~~~~~っ
そうしたら、
あれれ?
なんか不思議。
お空の方から、
フッと降りてきた魔法の言葉✨
いーの✨
魔法の呪文?✨🤩
あれも、いーの🤟
これも、いーの✨
どうでもいーの
いーの、いーの✨✨
華ちゃんの心に
キラリ✨
光が蘇ったよ。
そして、心に小さなお花が咲いた🌸
いーの、いーの✨
いーの、いーの✨✨
なんだか、とてもとても満たされた気持ち✨
優しい気持ちになっていくのが分かりました。
華ちゃんの顔は、ふっくらと優しい花のような笑顔が戻っていました。
いーの、いーの✨
いーの、いーの✨✨
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