誰かの期待に応えたい、というのは本当に悪いこと?

誰かの期待に応えたい、というのは本当に悪いこと?

聖徳太子が、日本に訪ねてきた隋の使者の帰国時に、日本から多くの僧侶を隋に送ることにし、僧侶たちに、広大な大陸の知識や文化を学んでくるように言いました。

「何年かかっても、この日本のために、必ずや、やり遂げてほしい」

聖徳太子はこのようなことを言ったとされています。

 

そして、僧侶たちは

「必ずご期待に応えてみせます!」と答えたそうな。

古い古い時代のことなので、この会話が真実かどうかは分かりません。でも、誰かの期待に応えたい、と思うことが、自分の意志となり、自分が持っている以上の力を湧き出させ、やり遂げることを可能にすることがあると、

このお話しから、感じさせていただきます。

 

とかく、今の時代、

誰かの期待に応えて生きることや、

誰かの役に立ちたいと思うことを

「イタい」とか「偽善」とか言われて

「悪」のように考える風潮があります。

 

自分らしく生きる

自分の思うままに生きる

自分のために生きる

ありのままでいい

 

これらが「善」である、という価値観もそこらじゅうにありますよね。

でも、この善と悪にはちょっと注意が必要だと思うのです。

誰かの期待に応えて生きることや、誰かの役に立ちたいと思うことには

誰かの期待に応えて生きることや、誰かの役に立ちたいと思うことには、自分のことだけ見ていては出ない力を湧き出させてくれる何かがあると思うのです。

それはとてもポジティブなエネルギーです。

 

聖徳太子の話からも感じられるように、日本人は、人類は、そうやって世界を発展させてきたのではないでしょうか。

誰かのために生きようと思う人がいるからこそ、この世は、温かい世界なのだと思うのです。

シングルマザーのお母さんが、子どもたちのために必死になって働くことだって、温かい世界ですし!
子どもを持たなかった女性が、世の子どもたちのために、愛情を注いだり、他者貢献されることも温かい世界だと思います!!

 

マイナスなのは、

嫌なのに、誰かのために生きねばならない、こと。強いられること(強いられることの中には、静かな強制、という締め付けもあります。)

また、誰かの役に立ちたい、が、「誰かの役に立たねば自分には価値がない」とまで思い込んでしまうこと。

なんだと思うのです。

自分らしく生きることは

自分らしく生きる

自分の思うままに生きる

自分のために生きる

ありのままでいい

 

これらは、最近主流になっている考え方だと思います。

間違っていません。とてもステキな大事な考え方だとわたしも思っていますし、わたし自身、自分らしく生きるためのサポートを仕事にしています。

ただ、言葉だけが一人歩きして、なんとなく、本質とズレた認識が、世の中で広まっているのではないかしら?と思うことが多いのです。

自分らしく生きる、も
自分の思うままに生きる、も
自分のために生きる、も
ありのままでいい、も

程度や、シチュエーションによって「そやそや!その通りや!」という場合と、「いやいや、今はちゃうんやないかい?」という場合があるんじゃないでしょうか?

例えば、すごく頑張っている人には、そんなに頑張らなくていいよ、と伝えたくなりますよね。でも、怠け者?の人には、もう少し頑張ったら?と思いませんか?(笑)

 

それと一緒なんです。

 

自分らしく生きる

自分の思うままに生きる

自分のために生きる

ありのままでいい

 

は、心地よい響きがありますが、お薬と一緒で必要な人にはよく効くし、必要ない人には害になることもあるのですね。(ちなみに、心理学者のDr.ミルトン・エリクソンは、言葉は薬だ、と言っています。)

 

そこを注意しないといけない言葉だなと、思います。

 

【まとめ?】そして、忘れないでいたいのは、、、

🌟そして、忘れないでいたいのは

誰かの期待に応えて生きることや、
誰かの役に立ちたいと思うことには、

それがあくまで、自分の意志であることが大事。

自分の意志なら、そこには大きなパワーが宿るということ✨

自分らしく生きる
自分の思うままに生きる
自分のために生きる
ありのままでいい

このように生きるにも

やっぱり、自分の意志が必要で、そこに伴う責任と覚悟が必要だということ。

責任とか覚悟ってなんだか重たい、と思われるかもしれません。
そんなにぎゅうううううう~っと締め付けるものではないのです✨

自分の心が、何かに、何者かに縛られることなく、
自由で、かろやかで、しなやかでいられるために、
自分にパワーを送り続けよう、と

きっとそうだと、今の私は思っているのです。

結論は、、、

要は、それらを判断できるセンサーが必要。

そのセンサーがないと、言葉や他者に振り回されてしまいます。

 

そのセンサーを鍛える方法は、

ひとつは知識。(よく学ぶ)

ひとつは経験。(よく体験する、辛いことも嬉しいことも)

ひとつは思惟。(よく深めること)

有り難いことに、この3つ、誰にでも出来る♫

 

だから、自分に言い訳しないで

今日も生きよう♪

 

頑張ろう✨

がんばろうって言う言葉、すでに頑張っている人に言ったら追い詰めるからNG、って言う意見もあるけど
がんばろうって言う言葉自体が「悪」な訳じゃないから、

 

自分に言う、軽やかな

「がんばろ💖」は

いいと思うんですよね🥰

 

今日は、固い文章を読んでくださりありがとうございました。

 

では、また〜♪

津守 梨々子

津守 梨々子

離婚後しあわせに生き抜きたい女性の心とキャリアの専門家

行政のひとり親就労自立支援に長く従事し、約4000人の相談をお受けする中、シングルマザーや離婚に悩む女性が幸せに生きていくためには、レジリエンスや社会で生き抜くパーソナルスキルを高めることが重要だと痛感する。

自身も、学びを活かし人生が好転していった経験を持ち、そのスキルと経験を相談の場に活かしたところ、多くの方から、人生が変わったと喜びの声をいただく。のち、オリジナルメソッド化。女性の負けない人生を応援活動中。

プライベートでは、子どもの死や離婚、シングルマザーライフ、セクハラ、パワハラ、職場の人間関係の難しさなど経験し、自らがレジリエンス実践者。

NLPトレーナー/心理カウンセラー/2級キャリアコンサルティング技能士/産業カウンセラー

国際ソロプチミスト「夢を生きる」教育・訓練賞を受賞。困難な女性が人生をしあわせに変えるサポートに取り組み中。

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