のっけから「返り血を浴びる~」なんて、ちょっと驚かせてしまっていたらすみません💦
ただ、過去のわたしがカウンセラーになっていく過程に、本当に心の栄養になった言葉を残していきたいなあ、と思ったのです。
書いておけば、またいつでも原点に戻ってこれる、そう思って。
なので、今日は、このちょっとブッソウなタイトルで始まる物語に、どうかお付き合いいただけると嬉しいです^^
カウンセラーとして生きるきっかけ
14年ほど前の話です。シングルマザーの就業・自立支援センターの採用面接の場で、その場にいた一番偉い人はわたしにこう言いました。
「この仕事に採用されたら、産業カウンセラーの資格を取りますか?」
なんせ、採用がかかっている場面です。当然、答えは「ハイ!」
ですが、わたしの場合、その「ハイ!」は、まるで天からの啓示に応えるような、そんな想いであふれた「ハイ!」でした。
子どものころからカウンセラー気質に導かれ!?
子どものころから友達に相談されることが多い役まわりで、そのせいなのか、もともと自分が持っている性格的なものか、中学校の卒業文集(テーマ:将来の夢)には、「真実の心を大切にする人で在りたい」などという、その年頃にしては、ちょっと哲学的な感性の文章を書くような子どもでした。
そして、さらに成長し恋愛や、夫婦関係の不和、離婚など、身近な人との心の葛藤や悩みを通じて、「こころ」への興味や関心はますます大きくなっていきました。
だから、子どもを連れてイランから帰り、何をして生きていこうかと考えたときに、わたしが人より得意で喜んでもらえて、興味や関心があることは。。。浮かんだのは、カウンセラーはどうかな?ということ。ですが、その思いつきはあっさり却下。理由は、こんなにグーっと入り込んでしまうわたしが人の相談に乗ることを仕事にしたら、一緒にズンと深みにはまって、しんどくなってしまうんじゃないか、、、、と想像したからです。
その後、まったく違う業界の仕事を二つほどした後、なんという流れなのか、シングルマザーの就業・自立支援員という職に応募することになり、目の前で「産業カウンセラーの資格を取りますか?」と言われたのです。。。。!
あ、ちなみにその時のわたしには、「カウンセラーになりますか?」と、存在に対する問いのように聞こえていて、その瞬間、視界はキラキラした光に包まれ、”神様、ワタシはやっぱりこの道なんですね。。。!”という想いでいっぱいになり涙が出そうになっていたのです。
カウンセラーという者は
そうして、無事にシングルマザー就業・自立支援センターの就労支援員として採用され、相談員としての一歩を踏み出し、採用面接での条件!?だった『産業カウンセラー』の資格を取るべく講座に通い始めました。
そして、この言葉に出会うのです。
カウンセラーというのは、人の悩みや苦しみの中を分け入って、そこにいること。
時にクライアントの心に切り込まなければいけないときがある。
切り込むのだから、こちらは返り血を浴びる。
だから、カウンセラーは、いつでもクライアントの返り血を浴びる覚悟をもっていないといけない。
授業中に先生がおっしゃった言葉。
わたしは、その言葉にものすごーく衝撃を受け、また同時にとても尊いものを感じました✨
相手の心に切り込む
そして、その返り血を浴びる覚悟。。。
なんだか凄まじいけれど、同時にとても尊い✨
カウンセラーって素晴らしいお仕事だわ✨
と心から尊いと思いました。
真のカウンセラーとして生きたい
いつも向き合うときには
わたしはとてもラッキーだったと思っています。
何がですか?というと、仕事で本当に多くの方たちの相談をお受けしてこられ、そのおかげさまで、力をつけることができ、鍛えられ、また、このような形で人のお役に立つことに、心からの生きる喜びを感じられる自分を知ることができたからです。
行政の相談というと、オープンスペースのカウンターでの相談をイメージする人が多いかと思うのですが、有難いことに、わたしは個室でお一人2時間ほどの時間をかけてじっくりと相談される方のお話を伺うことができました。1日3名から4名の方のご相談を朝から晩まで受け続け、その中で産業カウンセリングで身に付けたスキル、心理カウンセリングで学んだ内容、キャリアコンサルティングで習得した技能、そしてNLP(アメリカの実践心理学)を余すところなく発揮することができたのです。
クライアントさんの中には、
生きていく不安を抱えた方、
過去のトラウマから抜け出せず苦しんでいる方、
子どもとの生活に自分の無力さや罪悪感から絶望している方、
生活も仕事もすべてに行き詰まり、自死を考える方、
自分に自信が持てず身動きが取れない方など、いろんな方がいらっしゃいます。
今までにお受けしてきた人数は、4,000人を超えるまでになりましたが、どれ一つとして同じケースはなく、非常に重たい内容に向き合わなければならない場合も多く、その一つ一つ異なる、その方たちの悩み事や問題解決に向き合うときは、いつも心の中に
「返り血を浴びる覚悟」
をもって、向き合ってくることができたのです。
やさしく、強く
あっ!そうそう。
「切り込む」と言いましたが、決して、凶器をもって本当に切りつけるわけではありませんし
心を傷つけるようなことを言う、ということではありません^^
クライアントさんが、”気づいたほうが自分への理解が進んで良い方向に行きそうだけれども、なかなか気づけないでいるとき”などに、カウンセラーのかかわりによって、クライアントさんの内面での理解が促される行為のことを言うのです。
カウンセラーを聴くだけの仕事と思っている人は少なくありませんけれども、
「聴く」という行為の中には、優しさと同時にしなやかな強さが求められるのだと、私自身は思っています。
そして、私自身、さらに練られたその在り方を目指し続け、衰えないようにその感性を磨き続ける努力をしています。
『 優 し く、 強 く 』
返り血を浴びる覚悟をもって
「聴かせていただく」ことが、自分は大好きなんだと
改めて思います。
そして、こんな素敵なお志事に巡り合えたことを とても幸せに思っているのです🌸
すべては、クライアントさんの中に
とはいえ、カウンセラーという仕事は、ひとりでは成り立ちません。
鏡は、映るものがあって初めてその役割が果たせるように
カウンセラーは、クライアントさんがそこに存在されるからこそ、カウンセラーとしての役割を果たせます。
あなたのそのモヤモヤした気持ちや、何とかしたい!!ともがいているその気持ちが、わたしという鏡を通して、その渦中から抜け出し、一歩前に進めるような、
そんなものを一緒に創りあげることができたらいいなと 願っています。
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